踊る瞑想~アクティブ メディテーション~

踊る瞑想~アクティブ メディテーション~

OSHOメディテーション・フェスティバルとの出会い

先日、バイロンベイの新聞「Echo」に「OSHOメディテーション・フェスティバル」と書かれた広告を見つけました。新聞には詳しい情報は何も書いていなかったのですが「メディテーション・フェスティバルって、一体どういうことをするんだろう・・・?」そう気になったので、思い切って参加してみることにしました。

行く前に少し調べてみたところ、OSHOメディテーションとは「アクティブメディテーション」といって身体を動かしたり、音楽に合わせて踊ったりする瞑想方法だということがわかりました。

そこで今回はヨガの聖地・オーストラリア バイロンベイからメディテーションの情報をお届けします。

音楽に合わせてただ踊り続ける瞑想!?

髭の男性が椅子に座って両手をあげている絵

バイロンベイから車で30分位の距離にあるマルンビンビー近郊の山中にあるホールが今回の会場でした。道に迷ってしまい、少し遅れて到着すると、もう既にメディテーションフェスティバルは始まっていて、大音量でかかる生バンドの演奏に合わせて踊っている人達の姿が目に入りました。

事前に少し調べていたので、「ダンス=メディテーション」ということは理解しているつもりでしたが、それまでは「瞑想」というと、目を閉じて足を組んで、心の動きを静止させて・・・というようなイメージを持っていただけに、音楽に合わせて、ただ踊り続けるという瞑想スタイルには、初めは少し戸惑いました。

会場に入ると、音楽に合わせて激しく踊る人や、音に合わせてジャンプしている人、気持ち良さそうに身体を揺らしている人など様々でした。

そこで、私も目を閉じて音楽に合わせて身体を動かしてみました。周りに人がたくさんいるので、目を閉じていると誰かとぶつかってしまいそうで、なんだか落ち着かなくて、何度も目を開けてしまいましたが・・・。

45分間のダンス(メディテーション)のあとは掛け声と共に、マットも何も敷かれていない床の上に全員が一斉にその場で横になって15分間の瞑想。そして15分後には、目覚めの音楽がかかり始め、周りにいた人達はまた踊り始めました。自由に踊ることで自分の内面をオープンにできるのか、来ている人達はとても明るく、幸せそうで、心が完全に開いているように見えました。

音楽がかかり、踊り始める・・・この状態が何度か続きましたが、これらが全て瞑想だとしたら、とても長い時間瞑想していることになります。

人と比べる必要のない瞑想体験

OSHOメディテーション フェスティバルの様子
OSHOメディテーション フェスティバルの様子

ヨガのアーサナの練習は時として、人と比べてしまうことがあるかもしれません。私自身、「人と比べないのがヨガ」とわかっていても、周りが気になってしまうことが時々あります。

でも、このアクティブメディテーションは、目を閉じて自分のペースで楽しく踊ることで、人と比べることもなく、心身ともに解放して、更に自分自身の内面を見つめられるという新しいメソッド。それはとても素晴らしいことだと思います。

ヨガを始めてからほとんど夜遊びはしなくなりましたが、以前私はクラブに行って踊ることが大好きでした。その頃は、自分の思っていることがあまり言えないことを悩んでいたのですが、音に気持ち良く浸りながら身体を動かしていると、そんな悩みも全て忘れることができて、その瞬間、本来の自分を表現できている感じがしました。

その時、踊ることは自分にとって最高のリラクゼーションであり、メディテーションだったように思えます。

そう考えると、OSHOアクティブメディテーションという瞑想方法は、誰もが周りを気にすることなく、自分の思いを表現して、心の内を発散させることができる最適な方法なのかもしれません。

ここバイロンベイは、数々の種類のヨガ、メディテーション、リラクゼーション、ヒーリングなどが存在する、世界でも貴重な場所だと思います。「私にはこれしかない」と決めつけずに、心をオープンにして様々なヨガを体験していく中で、自分に一番合ったスタイルを見つけられるのではないでしょうか。

OSHOメディテーションの定義

最後に、OSHOメディテーションの定義とは

ジョギング、ダンス、水泳、何であれ瞑想となり得る。体とマインドと魂がひとつのリズムで機能している時、それが瞑想だ。

ということです。

  • 古い考え方を捨て、新たなスタイルを受け入れるということ
  • 自分の価値観だけで物事を判断したり、先入観を持たずにいれば、もっと色々な事を吸収できるということ

そういったことを、今回のメディテーションフェスティバルを通じて改めて実感しました。何事も経験してみないとわからないものですね。

文・Kumi