[東京・池袋] ヨガスタジオを併設した心療内科がOPEN |クリニック編

日本でも有数のターミナル駅を抱える東京・池袋。その喧騒から少し離れたところに、心療内科とヨガスタジオが向かい合ってオープンしました。ここは、精神科専門医である松島幸恵さんの想いがつまった場所です。

医療とヨガの融合が進む中でも、とても革新的なことだと思い、「池袋オリーブメンタルクリニック」と「Wellnesslabo.|ウェルネスラボ」に取材に行ってきました。

4月1日にオープンしたばかりの施設はとっても清潔で、クリニックであることを忘れてしまうほど、温かみのあるホッと安らぐ場所でした。前編のこちらの記事では、心療内科「池袋オリーブメンタルクリニック」の松島院長に伺ったお話をレポートします。

患者さまと向き合い、オーダーメイドな医療ができる。それが精神科医になった理由。

心療内科とヨガスタジオが併設されています。
池袋駅から徒歩5分。心療内科とヨガスタジオが併設されています。
とっても居心地のいいクリニックですね。今日はどうぞよろしくお願いします。

まずは先生のことからお伺いします。そもそもどうして精神科医になろうと思ったんですか?
かめこインタビュー
かめこインタビュー
松島幸枝先生
松島幸枝先生
医学部ですべての科を回る病院実習に参加するまで、産婦人科へ進むかどうか迷っていたんです。

精神科の実習に伺ったところ、とても衝撃的で。

他の科と全く違うのです。患者さまと寄り添い、ともにいることが実習の主体です。躁状態の方と一緒にカラオケを歌ったり(笑)。

患者さまと向き合うことができ、一人ひとり社会生活の背景まで伺うということができる、まさにオーダーメイドの医療が提供できることに関心をもちました。

また同時期に友達がメンタル不調となってしまいまして。

医学部生の時に・・・?
かめこインタビュー
かめこインタビュー
松島幸枝先生
松島幸枝先生
友人のメンタル不調を契機に精神科の教授に相談させていただいたんです。

メンタル不調に陥った方々への先生の接し方を拝見して、ますます関心を持ち精神科に進みました。

実際に医者になってからはどうでしたか?
かめこインタビュー
かめこインタビュー
松島幸枝先生
松島幸枝先生
とても刺激的な毎日です。悩みの深さに圧倒されることもありましたが、患者さまに寄り添うことはとてもやりがいもあります。

医師になって20年経ちましたが、毎日『一期一会』の気持ちで、診療に当たらさせていただいております。

「ヨガを患者さんに紹介したい!」それがオープンの始まり

ウェルネスラボのインストラクターに研修をする松島院長
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併設しているウェルネスラボ(ヨガスタジオ)のインストラクターに研修をする松島院長
ヨガを始めたのはいつくらいですか?
かめこインタビュー
かめこインタビュー
松島幸枝先生
松島幸枝先生
10年ほど前です。ヨガがメンタルヘルスに良いという話を聞き、自らも実践するようになりました。

ヨガの語源である「ユジ」が“身体と心をつなぐ”という意味であることを知ったときの衝撃は忘れられないです。

ヨガの良さを実感し、患者さんに紹介したいという思いが強くなりました。

今はシヴァナンダヨガの学びを深めているそうですね?
かめこインタビュー
かめこインタビュー
松島幸枝先生
松島幸枝先生
はい。友永淳子先生に師事しております。呼吸法や古典的なヨガをゆっくり行う。まさにマインドフルネスですよね。
その良さを体感したからこそ、次は伝えたいという気持ちに変わったのですか?
かめこインタビュー
かめこインタビュー
松島幸枝先生
松島幸枝先生
そうなんです。今まで患者さんに提供しようと試みてはいたのですが、場所の確保や時間的な制約があり、難しい側面もありました。

それなら自分でやるべきだ!と突き動かされるようにヨガスタジオが併設された当院を開設いたしました。

これまでヨガを患者さんに勧めてはいたのです。ですが、どのような先生にどのようなヨガを教えてもらっているのかわかりません。

ヨガは万能ではありませんし、副作用も当然ありますから、心配な側面もありました。

ですので、信頼できる講師がヨガを提供することが必要と考えています。

20代・30代の働く女性が多く来院。ストレス社会で生きる女性に伝えたいこと

患者さんと親身に向き合う松島先生
患者さんと親身に向き合う松島院長
実際にオープンして、どんな方が多く来られますか?
かめこインタビュー
かめこインタビュー
松島幸枝先生
松島幸枝先生
20代から30代の働く女性が多く来院されています。そして、仕事上でのお悩みが多いです。

不安や抑うつなどの症状を多くの方が有しています。今ここに心がなく、嫌な気持ちや考えを反芻してしまい、耐えられくなっているような傾向が多いです。

ゆくゆくは、症状が出る前にヨガや呼吸法、マインドフルネス瞑想などをセルフケアとして提供できればと考えております。

その方々にヨガはどんなものであって欲しいですか?
かめこインタビュー
かめこインタビュー
松島幸枝先生
松島幸枝先生
DoingモードからBeing モードに変換する時間といいますでしょうか。じっくり自分の心や身体と向き合う時間にしていただきたいです。

特に当スタジオのレッスンでは、安心できる場所として心の拠り所のような存在でありたいと思っています。

ヨガスタジオが隣にあることで、心療内科のハードルを下げたい

池袋オリーブメンタルクリニック院長松島幸恵さんが瞑想をしている様子
瞑想で心を静める院長の松島さん。
心療内科に行くって、ヨガスタジオに行くよりもハードルが高いことだと思うんです。でも、ヨガスタジオの隣に心療内科があったら、ハードルは下がると思います。
かめこインタビュー
かめこインタビュー
松島幸枝先生
松島幸枝先生
ハードルが少しでも下がったらといいなと思います。当院は『ともに悩み、ともに喜び、ともに生きる』をビジョンとして掲げております。

患者さまにともに寄り添えばと考えております。

松島院長が医師としての経験と、そして「ヨガを伝えたい」という想いが込められた場所。本当に居心地がよくて、クリニックなのに不思議とまた行ってみたいと思うところでした。

『なんとなく心に不調があるな』と思う方も、『心の元気を保っていたい』という方もぜひ、足を運んでみてくださいね。

後半では、ヨガスタジオ「Wellnesslabo.」と、そこでクラスを担当しているインストラクターのみなさんをご紹介します。

池袋オリーブメンタルクリニックのご紹介

池袋オリーブメンタルクリニックのイメージ画像 i

現代はストレス過剰社会ともいわれております。世界有数のターミナルである池袋で、ストレスを抱えたみなさまの止まり木のような存在となるべく、「安らぎ」の意味も持つオリーブをクリニックの名前に掲げている。

住所〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-44-15 プランドール 2F
電話番号03-6914-0709
休診日火、金、日、祝祭日
診療時間平日10時から19時
土曜9時から18時