【ヨガ哲学用語】ヴァイラーギャの意味は離欲、無頓着

【ヨガ哲学】「ヴァイラーギャ」とは?欲を手放し執着しないこと

「ヴァイラーギャ」とは?

ヨガ哲学で「ヴァイラーギャ」という言葉があります。日本語では、「離欲」「無執着」と訳され、執着心に捕われない、欲から離れた心を意味している言葉です。

今回は、気づかないうちに持ってしまっている「執着心」に関するオススメの映画を見つけたので、ご紹介したいと思います。

執着することがなぜダメなの?

まず、なぜ執着しないことが勧められるのかについて考えていきます。

例えば、ヨガをする時に他の人と比べてしまうのは、「人に勝ちたい」という欲から離れることができていない証拠。その場合、常に意識は外の「他人」に向いているため、せっかくヨガをしているにも関わらず自分と向き合うことができず、集中力も欠けてしまっています。

これはヨガのクラスではなく、日常生活に置き換えて考えることもできます。

とまらない物欲を手放すには?

大きな紙袋から洋服を引っ張り出して放り投げて積んでいる女性
どれほど服を買っても満足できない心を手放してみよう

例えば、オシャレが好きな方。可愛い服や新しい服が欲しくて、たくさん買ったけれど、実際に日常的に着るのはその中の数着で、着ないで眠っている服がたくさんある経験はありませんか?

無意識のうちに多くを欲しがり必要以上の物を抱えてしまうと、結果的には、自分の部屋のスペースを無駄な物で溢れさせることにもなります。

では、どの程度のものを持つのが、暮らしにとってベストなのでしょう?

ヨガ的エコライフを考えるのにオススメの映画

そんな執着心と生活とを結びつけて考えるのにオススメなのがこの映画、「365日のシンプルライフ」です。

この映画はフィンランド在住の26歳の男性が、自分が持っていたもの全てをトランクルームに預け、持ち物を全てリセットするところからスタートします。

彼の生活のルールは下記の3つ。

  1. 1日に1つだけトランクルームから家に持ち帰ることができる
  2. 1年間続ける
  3. 1年間は何も買わない

1日目は、空っぽの家からトランクルームまで裸の雪の中を走り、コートを手にするところから始まります。そうやって最初はコートから始まり、靴やジーンズなど必要なものが明確に見えています。

この映画の最も興味深いところは、50日過ぎたあたりから、主人公が「もう欲しくない」という気持ちを持ち始める心の変化です。この実験によって、生活だけでなく彼の気持ちが変化するところも見所です。

主人公が住むフィンランドでこの映画が上映された後、同様の実験を行なう人や、買い物を控える人が続出したほどの話題の映画です。

自分の人生において、何が本当に必要なのか、余分なものを持ち過ぎていないか、一旦見直してみるといいかもしれませんね。そうすることが、ヴァイラーギャの実践にもつながっていくでしょう。