ゆるマクロビ グラノーラの朝ご飯

ヨギー・ヨギーニのための、ゆるマクロビオティック講座 その8~玄米を食べよう【前編】~

ヨギー・ヨギーニのための、ゆるマクロビオティック講座
ヨギー・ヨギーニのための、ゆるマクロビオティック講座

今までにもお伝えしたように、マクロビオティックでは、全粒穀物を食べることがいちばんのポイントになります。

「全粒」というのは、表皮などを除去していないもののことで、お米で言えば、玄米ですね。

なんで、白米でなく玄米が良いのか?それは、白米にすると除かれてしまう、ぬかと胚芽の部分に、重要な栄養が含まれているからです。

玄米の断面図
玄米は人間に必要な栄養分のほとんどをバランスよく含む、すばらしい食べ物です

この図のように、玄米は、人間に必要な栄養分のほとんどをバランスよく含む、すばらしい食べ物なのです。

マクロビオティックには、「一物全体」という言葉があります。「ひとつのものを、丸ごと全部いただくのが良い」という考えです。

「皮ごと」「根から葉まで」というように、全体を食べることで、エネルギーの偏りなく取り入れることができます。お米も同様に、玄米で、丸ごといただくことで、陰陽の偏りがなくなるのです。

一物全体
全体を食べることで、エネルギーの偏りなく取り入れられる

玄米を食べると、どんないいことがあるのか?人にもよりますが、よく言われるのは、以下のようなことです。

やせる

玄米には、白米の4倍の食物繊維が含まれています。食物繊維は、便秘を解消し、老廃物をスムーズに排出してくれます。

また、食物繊維は腹もちがよく、満腹感につながります。玄米は、歯ごたえがあるので、噛む回数が増え、それも満腹感につながるそうです。

デトックス効果

玄米には、フィチン酸などの、強力な排出作用を持つ成分が含まれるそうです。体内にたまった、悪いものを外に出してくれます。

生活習慣病の予防

玄米は、白米に比べて、糖の分解がとてもゆっくり行われます。なので、食後に、血糖値があがりにくいのです。

血糖値が上がりすぎると、インシュリンが分泌されますが、それが過剰の場合、糖尿病や低血糖症などの原因になります。血糖値が上がりすぎると、糖を脂肪にしてたくわえようとしますので、肥満にもつながります。

低インシュリンダイエットというのもありますね。血糖値をゆっくり上げる食品を食べるダイエットですが、その時も、玄米が食べられます。

このように、とても頼りになる玄米ですが、実は、弱点もあります。続きは、次回お伝えしますね。

お楽しみにー。

文:ぬん
プロフィール:
2002年、インドのバラナシを旅行中にヨガに出会い、ヨガがライフワークとなる。2010年、久司道夫先生のマクロビオティック(KIJ)のリーダーシッププログラム(レベル1)を修了。心と体の健康をテーマに、日々活動中。