男性が複数のパソコンに向ってマルチタスクをこなしている様子

マルチタスクは非生産的?!

平行して進めているプロジェクトが数本、朝から会議室をはしごしながら、電話に応対する。合間にパソコンを開いてメールチェック。マルチタスクをこなすビジネスパーソンに、一度は憧れたことがないでしょうか? 

「マルチタスク=仕事ができる」というイメージがありますよね。しかしながら、実はマルチタスクはあまり効率的ではないという研究結果がでているのです。

マルチタスク習慣のある人は、あまり生産的だとは言えません。(中略)マルチタスク傾向の強い人はひとつのタスクに集中する人と比較して、関連する情報の取捨選択が苦手なうえ、タスクの切替えもずっと下手であることがわかりました。
(出典:ライフハッカー日本語版「マルチタスク」は本当に悪いのか、科学的に解明してみた」

マルチタスクは脳にダメージを与える!?

マルチタスクが長期化するとストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量が増えて脳にダメージを与えることがわかっています。さらに、「できないかもしれない」という不安が重なると、感情や情動を処理し、記憶する扁桃体が暴れだし、集中力をかいてしまいます。

英科学誌『ネイチャー』に掲載された研究で、イギリスで1万1430人を対象に6週間にわたってオンラインで調査を行った結果によると、脳の領域のうちふたつがマルチタスクによるストレスでもっともダメージを受けるそうです。
(参考:サイエンス-財経新聞「マルチタスクによる脳へのダメージは回復不可能」

奪われた集中力を「呼吸」で取り戻す

オフィスの椅子に座って目を閉じて呼吸に意識を向けている女性

では抱えきれない業務に、不安になり集中できない時はどうしたらいいのでしょう?アメリカで行われたある実験では、呼吸エクササイズを実施したグループの集中力が回復したという結果もでています。
(出典:ライフハッカー日本語版「マルチタスクで奪われた集中力を取り戻す、シンプルな方法」

ヨガの呼吸でおすすめなのが、スカプラーナヤーマ。吸う息に対して、吐く息の長さを2倍にするだけのシンプルな呼吸法です。吐く息を長くすることで副交感神経を優位にし、リラックスを促すので、ストレスホルモンであるコルチゾールを抑え、脳を休ませる効果があります。集中力の低下を感じた時に、5ラウンドほど行ってみましょう。そうすると、また集中して物事に取り組めます。

集中したシングルタスクを重ねる

デスクの上でダーツの標的に矢を当てている男性

脳は2つのことを同時にできる構造になっていません。であれば、それを逆手にとって、ひとつのことに集中することを積み重ねるというように考え方をかえてみるのはどうでしょうか?

あなたのまわりに複数の作業を効率よく淡々とこなしている人はいませんか?彼等に共通しているのは、作業をこなすのではなく、「まとめて」、「順序を決めて」、「区切り」、「一つの作業に集中」しています。

順序だてることで不安もなくなり、ひとつの作業(ステップ)に完全に集中し、完結させることができます。ひとつ集中したら、呼吸で脳を回復させ、また、次の作業に集中するのです。みなさんも呼吸をうまくつかって、脳にやさしく生産的な仕事を目指してくださいね。

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