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ミスを犯した時に陥りやすい心理

昨今は企業の偽装問題が話題になっていますね。私たちは、時には間違いを起こしてしまうものです。間違いを起こした時には、顧客、上司、部下、同僚からの信頼、苦労して築いてきた地位を失うかもしれないという恐怖が生まれるので、ミスを隠したくなります。しかし、隠していることがばれた時は、更にきまずくなり人間関係が悪化してしまいます。 
 

ヨガスートラで言われる苦しみ5種類

ヨガスートラ第2章3節では苦しみの原因(ストレスの原因)を以下の5つに分類しています。

「無知、自我意識、執着、嫌悪、生命欲が5つの障害である」

ヨガスートラの詳細についてはこちらをご確認ください。

ミスを犯した時、苦労して築いた信頼やポジションに対する執着心から、失うかもしれないという恐怖心が生まれてくるのですね。

 

恐怖が身体に与える影響

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こういった心理状況が身体にも影響を及ぼします。恐怖心を抱き続けることで副腎皮質ホルモンが分泌され、アドレナリンやストレスホルモンと言われるコルチゾールが放出され、心拍数、血圧、呼吸数が上昇します。また、胃などの消化機能の低下やふるえも生じます。

 

ミスを犯したらひとまず呼吸

恐怖を感じたら、お腹に手を当てて、10呼吸くらい自然な呼吸を感じてみましょう。それから、少し吐く息を長めにします。長い呼吸は副交感神経を刺激しますので、恐怖や不安で上昇した心拍数、血圧そして呼吸数を下げてくれます。そうすることで身体が感じている恐怖の症状を和らげることができます。

 

恐怖や不安を客観的に見る

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生じてきた恐怖や不安を一度、客観的に見てみましょう。紙とペンを用意して、ミスをした内容となぜ恐怖や不安が生じたのかを書き出してみます。
 
私の場合、数億円規模の損害を起こしかねない大きな品質問題に遭遇したことがあります。出張中に、品質責任者から商品の欠陥があるかもしれないと連絡を受けました。新商品の開発真っただ中、新規契約がとれるかとれないかの瀬戸際。ここで欠陥が明るみになれば、来年度の数十億円の販売を失います。お客様からの信頼も失う。冷や汗でるのと同時に息苦しくなりました。

朝起きて、打ち合わせに向かう途中、契約会議が終わるまで黙っておくことを決めました。
 

正直さが自然とチャンスを引き起こす

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今のタイミングで話をすれば、すべてが台無しになるという恐れと、本当の信頼関係を考えたならば、今の段階で品質担当者に正直に伝えるべきだという考えが同時に頭にありました。しかし、隠すことへの違和感を急に感じたので、正直に担当者に伝えることにしました。その結果、3ヶ月に及ぶ出荷停止措置、世界に散らばる在庫チェック、原因究明のための連日の深夜残業など、想定していたより過酷な状況に陥りました。

対策案が定まった後、お客様の全部門に報告会を行いました。このような非常事態を起こしたこともあったので、商売がなくなることを覚悟しました。しかしながら、品質責任者から最後に頂いた言葉は違いました。
 
「御社の全員が誠実にこの問題に向き合っている姿を見て、やはりなくてはならないパートナーだと確信しました。新商品開発ならびに来年度も是非引き続きお願いしたい」
 
もし、嘘をついていたら、別の結果になっていたかもしれません。迷惑をかけたという申し訳なさだけでなく、心がさわやかになったのを今でも覚えています。

 

生きる上で大切な正直さ

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ヨーガスートラ第2章30節には、社会生活で守るべきことが5つ書かれています。

「非暴力、正直、不盗、禁欲、不貪」

 
2つめに”正直さ”とあります。ヨガは結果を求めて行動することでありませんが、正直であることが信頼を得ることにつながるのではないでしょうか。みなさんの正直さを日々の仕事に活かしていただければと思います。
  
 
  

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