カルマ

概要

カルマはサンスクリット語で”行動”あるいは”行為”という意味がある。自然界の法則の一つであり、私たちに起こる出来事は、起こるべくして起こっているという考え。全ての身体的・精神的行動のことを意味し、またその行動の結果も意味する。全ての行動と結果は繋がっており、カルマの結果は、行動した本人が経験することでのみ、消化される。

概説

呼吸・食事・見る・聞くなども全てカルマであり、好き・嫌いといった心の動きがともなう行動は真のカルマである。「カルマヨーガ」とは、真のカルマをつくらない、「カルマ(行動・行為)」を清めるヨガのことである。

特徴

ヨガスートラ第2章では、心の浄化を実践法を説いており、心の作用について説明している。ヨガスートラでは、心の悩み、苦悩は5つあると考えられており、その苦悩は過去の行いの結果生まれてくるものだと説いている。第2章12でカルマについて記載があり、過去の行いの結果から苦悩が生まれるが、この仕組みを理解し、教えを実践することで、幸せに生きる知恵と方法について説いている。

出典・参照元

  • 向井田みお『やさしく学ぶYOGA哲学 ヨーガスートラ』 (YOGA BOOKS)P131-134