山本邦子インタビュー

宮里藍選手のトレーナーに。一流のプロ選手を支えてきた山本邦子インタビューvol.4

年内に決まっている日程は、全て満員御礼となった邦子先生の「ヨガ動作学」。「新たなヨガ業界の基礎学問になるはずだ。」と弊社の代表であるMIKIZOも一押しのこの講座。

前回までは、邦子先生のヨガとの出逢い、日本に帰国後、A-yogaが命名された経緯などをお話頂きました。

邦子先生へのインタビューもいよいよ終盤!(まだ終わりませんが。笑)

今回は、劇団四季で2年間トレーナーを務め、旦那様とご結婚、皆さんご存知のプロゴルファー:宮里藍選手をサポートすることになった経緯をお伺いしました。

2010年セーフウェイクラシック優勝後
2010年セーフウェイクラシック優勝後

前回の記事も併せてお読みください。

1話目はこちら

動作学をヨガ業界へ。トッププロを陰で支え続ける:山本邦子インタビューvol.1

2話目はこちら

アメリカの大学スポーツ界の最前線で活躍!山本邦子インタビューvol.2

3話目はこちら

劇団四季の専属トレーナーへ。そしてA-yogaの誕生 山本邦子インタビューvol.3

シアトルで出会ったアイアンガーヨガ

劇団四季には2年間所属。その後、結婚を機に邦子先生は再度日本を離れることになります。

山本邦子先生
山本邦子先生
シアトルに住み始めてしばらくして、アイアンガーヨガの先生にヨガを習っていましたね。アイアンガーヨガって色々なプロップスを使うでしょう?

ホームページを読んだときに、最も科学的に理論立ててきちんと教えているのはここかなと思って。

ここのスタジオは多分本質を大切にしていて、人間の体の動きっていうのを突き詰めて教えているんじゃないのかなと思って、行くことにしたんです。

実際に行ってみたら、アイアンガーヨガのシニアティーチャーであるリチャードは、身体科学や怪我や疾病などについても精通していて、情報に対して違和感がなかった。私自身が運動力学や生理学、リハビリなどの医療的な側面も学んでしごとにしてきていたので、そのあたりの話が中途半端だと、情報へのツッコミどころ満載でレッスンに集中できなかったり、先生への信頼度を保つのが難しくて、結局行かなくなってしまうのだけど(笑)

だけど、リチャードには質問すれば、私が学んできた様々な人間科学的なところを押さえて答えてくれるので、納得出来たんですね。教え方も上手だったし、その人の進度に合わせて教えていたから、時間ができたときは彼のところに学びに行っていました。

シアトルには9年ちょっといて、その間も日本とアメリカを年間6、7回行ったり来たりしていました。

知り合いを通じて宮里藍選手のトレーナーを務めることに

シアトルマリナーズ球場 セーフコフィールド
シアトルマリナーズ球場 セーフコフィールド。

当時、邦子先生の旦那様は、あのシアトルマリナーズで、イチロー選手のトレーナーをされていました。そしてその頃、最初の記事でもお話した、プロゴルファーの宮里藍選手と出逢います。

山本邦子先生
山本邦子先生
2008年だったと思いますが、以前にマリナーズで通訳をしていた方のつながりで、主人に「藍ちゃんの腰の状態があまりよくなくて、ちょうど移動でシアトルを通るから、治療をしてもらえないか」と、連絡がはいり、我が家に立ち寄ったのが初めての出会い。

ちょうどそのころ藍ちゃんはトレーナーさんを付けていなくて、主人はマリナーズの仕事があるし、「じゃ、藍ちゃんが良かったら君がやったら?」みたいな感じになって。

当時、邦子先生は固定でお仕事をしていた訳ではなかったそう。ご結婚をされてから、仕事を減らしていた邦子先生でしたが、最初は試合ごとにスポットでトレーナーを引き受けることに。

そして、そのまま定期的にトレーナーとして帯同するようになり、宮里選手が引退するまでの約9年間、一緒にツアーで世界中を回っていたのだそうです。

山本邦子×MIKIZO対談。一流のプロとは何か

藍プロのキャディーバックは毎シーズンごとに新しいモデルに。年によっては2、3回変わることも。
藍プロのキャディーバックは毎シーズンごとに新しいモデルに。年によっては2、3回変わることも。

この話を聞き、アメリカの大学、劇団四季、そして数々のプロスポーツ選手。一流の選手を支えてきた邦子先生だからこそ、お伺いできる話がきっとあるはず!と思い、お願いしたのがこのYouTubeのインタビュー。

弊社の代表MIKIZOが対談しているYouTube動画のお話は面白いし、私たちの知らない「一流のプロ」のお話に気が引き締まります。これを読んでいる皆さんもぜひ、見てみてください。

今、ヨガ業界に必要な知識とスキルが詰まっている。それがヨガ動作学。

シーズン前の練習風景。新しいクラブの計測中。
シーズン前の練習風景。新しいクラブの計測中。

これまで、邦子先生がたくさんのプロの選手を支えるために努力されてきた様子は、インタビューをしていてもひしひしと伝わってきました。

スポーツ選手にとって、怪我は選手生命を左右する不安や孤独との闘いです。それを支えるトレーナーの役割は並大抵ではありません。

山本邦子先生
山本邦子先生
私たちは医療系の勉強もしているし大学で、ご検体を使った人体解剖なども実際にしてきました。現状を見ていると、ヨガをする目的がただ、「気持ちよく動きましょう」だったらいいけれど、社会が求め始めている症状の改善などを目的にヨガをやるには、圧倒的に身体健康科学についての勉強が足りてないと思う。

と話してくれた邦子先生。ヨガがリハビリや症状の改善など医療の領域に可能性がある、と言われるようになった今だからこそ、この言葉がヨガ業界にいる私たちの心にもストレートに響いてきます。

勉強の幅を広げる必要があるだけで、学びと情報の方向性を明確にして知識の幅を広げれば、ヨガが必ず多くの人を助けることができる。

そのために私たちヨガジェネレーションは、今回「ヨガ動作学」を企画しました。ヨガが世の中のためにできること、そしてそれが広まり、皆の笑顔が増えること。それが、今私たちが最もやりたいことです。

次回のインタビューでは、この動作学にもっとフォーカスして、お話を聞いていますので、皆さん、お楽しみに!

ヨガジェネレーション講座情報

山本邦子先生の講座はこちらから