Yoko Fleming

Yoko Fleming2 

米国ハワイ州、
人口約130万人、
州都のホノルルは東京から約6,500Kmの距離に位置する。

ホノルル、カイムキ地区からこのレポートを発信する。


 

Yoko Fleming22008年8月。
ホノルルも真夏を迎える。

とはいってもホノルルの夏は比較的さわやか。
炎天下ではじりじりと肌が焼けるのを感じるが、
木陰で感じる潮風は心地よい。

ホノルルでヨガインストラクターとして生活を立てる私の一日は
毎朝日の出の少し前、5時起床から始まる。

日の出前の街は
緑のにおいがする朝露を含んださわやかな空気に包まれる。

5時台でありながら、1時間弱の犬たちの散歩の道々では
ウォーキングやジョギングに勤しむ人々とすれ違う。

6時半にはスタジオ入りし、自分の練習。
空いている場所を選んでマットを開き、練習を始める。
ハワイでのヨガはとてもなめらかな空気が流れている。

 

yoko3.jpgそれはどのスタジオというわけではなく、
ヨガハワイでも、
パープルヨガでも、
マノアヨガでも、
オープンスペースヨガでも、
ジャスミンヨガでも...

それは教える先生だけでなく、
そこに来る生徒たちの流すエネルギーのなめらかさの
せいだろう。

 

 

Yoko Fleming3当然のことだが、
練習中は生徒同士も
「競争」ではなく「協力」して
それぞれが自分の練習をする。

先日、ヨガ仲間たちとランチの際に
アメリカ本土(メインランド)とハワイの都市の性格の違いについて話した。

メインランドによく旅をするある友達が
スーパーマーケットにおけるこんな例を挙げた。

 

Yoko Fleming4「東海岸のNYでは、
品物が全部スキャンし終わる前から
クレジットカードを手元にスタンバイ、
無駄なく支払いを済ませて足早に店を後にする。
 (スキャンし終わってからカード出していたら
 後ろの人がイライラしちゃうって。)

西海岸のSFは普通に、
スキャンが終わって、値段を見てからお金を出す。

で、ハワイになると、
スキャンしている間から
レジのお姉さんとのおしゃべりが始まり、
(おしゃべりに熱くなると時にスキャンの手も止まり...)
スキャンが終わったところでもまだおしゃべりに夢中。
そういえば、あ、お金払うんだったわね、と支払い。
長蛇の列ができていてもお構いなし。」(笑)


でも本当にハワイはそういうところ。
時に急いでいることがバカらしくなってくる。

上で挙げたNYは、
訪れる度に東京を思い出す。
そのスピードの速さやシャープなエネルギーに
似たものを感じる。

その東京で、
かつて私もがむしゃらにがんばっていたのだなと
ここに移って初めて気付いた。

ヨガを練習することで
頭のなかにこびりついた嫌な感情を振り払おうとしたり
先生に褒められることで自分を正当化しようと試みたり...

マイナスになったエネルギーを
ヨガでプラマイ0に戻そうとしているかのよう。


Yoko Fleming5ここに来て私のエネルギーは
通常プラスを保って安定している。

ほとんど化粧もせず、
流行りのブランド物も持たずの私だけど、
ありのままの自分に満足できる。

それはありのままの自分を受け入れ、愛してくれる
この土地の人々や自然のおかげかもしれない。

自分の練習が終わると生徒たちのもとへ。

 


サーフィン、水泳、ランニング、ウォーキング、パドリング、自転車...
ここの練習生の多くは何かしらのスポーツをしていて、
多くのアスリートの体はかたい!(笑)
さらに競争心の強いアスリートたちは、
初めてのヨガのクラスで自分のかたさに苛立ちを感じることが多いため、
私は通常プラーナヤマ(呼吸法)の練習からレッスンを始め、
心を落ち着かせてからアーサナ(座法)の練習に入る。
いつも「呼吸を続けて~」と繰り返しながら。

私がヨガを教え続けていられるのも
自分が分け与えられるだけの
プラスのエネルギーを保てていられているからと、
穏やかな生徒さん達のエネルギーに支えられているからだと思う。

yoko4.jpg  一日の終わりは、また犬たちの散歩。
夕暮れの中、朝と同じ様に
見知らぬ人でもすれ違いざま
にっこり「Hi」と挨拶して。

 

一日24時間、
東京でもハワイでも時間の長さは変わらない。

この24時間を有効に使わなきゃと綿密に予定を組んだ東京と、
まぁなるようになるさと肩を張らないハワイ。

逆に自分を緩めることで
もっと有意義な時間を持つことができている気がする。


 

 

 ヨガスートラにもあるように、
人間は期待や執着心を持つことで
心を苦しめている。

ハワイは
自分や他人、時間などへの期待や執着を、
少しだけ緩めてくれる
常夏の「楽園」なのかもしれない。

 

-Yoko Fleming- 

 

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