佐藤ベジのダーマヨガ体験記 inNYC vol.4
~共に笑い、共に切磋琢磨する同志~
(かけがえのない仲間ができる感動)
二ヶ月間、それは長いようで、やっぱり長かった。
もちろん60日ぽっちを持て余したのではない。
ましてや東京に帰りたかったのでもない。
むしろその逆で、最高の感動と充実を絶え間なく連続させるには二ヶ月が限度だったのだ。
例えるなら、100メートル走のつもりで400メートル走ったような、限界への挑戦・・・
こうして走りきれたのは、
自分の意志が強かったからではない。
共に笑い、共に切磋琢磨する仲間がいてくれたおかげだ。
NYに到着した日の夕方から居ても立ってもいられず1レッスン受けたせっかちな僕であったが、初日から受付スタッフの方々にはとてもきさくに接してもらい、なんだか初めて来た気がしない。
何と言うやさしい空気のスタジオだろう。。。
『やっぱり来てよかった!』と長時間フライトの疲れと異国の緊張感からは、いつのまにかすっかり解き放たれていた。
この翌朝からは体育会の部活のように、朝から晩までダーマヨガNYセンターに入り浸ることになる。『ぜったい上手くなってやる!』っと、ある種ヨガ的ではない強固な決心を新たにこの日はスタジオをあとにした。
それからというもの毎日出席したレッスンは、朝10:00~11:30のレベル1と
昼12:00~14:00のマスタークラス。
加えて週何回かは夕方のレッスンにも参加し、毎日2~3レッスンを、日曜日を除く週六日、
欠かさず二ヶ月間受け続けるのだが、最初はもちろん知ってる顔など一人もいない。
朝のレベル1は主婦の参加者も多く、みな朗らかにあいさつや天気の話をする。
初めて参加した日から誰と目が合っても「Good morning!」とか「How are you?」と
当たり前のように言葉を交わすのは、日本にはあまりない素晴らしい文化。
年齢や出身地、している仕事や名前すらも知らないうちから、親近感をもてる顔見知りが次々にできていく。
自分と同世代の男性もいれば、母親か祖母?ってくらい歳の離れているであろう女性まで、
ヨガを練習するただの生徒同士として、まったくフラットな付き合いができるのは、
お互い正面から向き合える素敵な習慣だ。
昼のマスタークラスになると、ただでさえ常に30~40人の生徒が詰めかけ混雑するうえに、
そのほとんどがアサナの上級者。
体をほぐしながら談笑しあう常連同士を横目に見ながら、そのウォーミングアップを一目見てわかる
レベルの高さに圧倒されつつも、マットを近くに敷いた人たちには、自己紹介がてらなるべく自然に話しかけていく。
「昨日東京から来て二ヶ月間こっちに滞在します。名前はVege。
このクラスにはよく来るの?名前を聞いてもいい?」
ってな具合。
始めはすこし緊張した僕だったが、最初の数人がことごとく笑顔で快く対応してくれたことでだいぶ救われた。
「東京から?ようこそ。わたしはマヌエラ、ドイツから来たの。よろしくね。」
「二ヶ月も!?長いね。僕はカンサン。もうNYに十数年住んでるけど出身は香港。同じアジアだね。よろしく!」
とみんなきさくで優しい。
でもこんな転校生の友達作りはすぐ不要になった。
日々顔を合わせるだけで、時間や回数を超えて、不思議な友情がたちどころに芽生えていく。
たぶん僕らが、みな一様にダーマヨガを愛し、みな一心にダーマヨガを練習する同志だからだろう。
そこに国籍の壁も言語の壁もない。
来て二週間もすると、自分がもうここに何年も通っていると錯覚するほど打ち解け、
レッスンが終わったあとは「Vege食べる?」とオレンジや自家製のココナッツジュースを分けてくれる。
日本人はあまり見かけないがアメリカ人が多いわけでもなく、先に挙げたドイツ人や香港人の他にも、
フランス人、アルゼンチン人、ギリシャ人、コロンビア人、韓国人、ハワイアンなど本当に多国籍軍!
33歳の僕であるが、久々に毎日学校に行くのが楽しくてしょうがなかった高校生の頃に戻ったような日々だった。
帰国が近付いてくると、みな口々に
「Vegeはいつ帰っちゃうの?」
「今度はいつ来るんだ?次回来た時はウチに滞在しろ。もちろん無料で!」
「今日このあとウチに来ない?仲間や恋人がいるから紹介したい」
と、申し訳なくなるくらい親密に名残を惜しんでくれる。
僕も「またすぐ来るよ」と都度答えながら、最後の一週間は、
スタジオ以外でもダーマヨガの仲間と過ごす時間がやけに増えていった。
「近いうちに、必ずまた会おう」と別れの挨拶をするときに、
心の底からそう思えていることが、いままでどれだけあっただろう・・・
今回NYでできた仲間と交わした再会の約束が、数少ない"それ"であったことは確かだ。
たった二ヶ月ではあったが、NYは僕の第二の故郷になった。
たった60日であったが、ダーマヨガNYセンターは僕の母校になった。
なぜなら、そこにはかけがえのない仲間がいるのだから。

北海道のニセコにて、ヨガアライアンス(RYT200)を取得できる
ダーマ・ミトラー先生によるティーチャートレーニング、ヨガ合宿を開催!!
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【佐藤ベジプロフィール】
3年前にダーマヨガと出会う。
すぐにその魅力と楽しさの虜となり2009年秋に脱サラ。2010年2月から丸二ヶ月間、単身NYに渡りダーマヨガNYセンターで本場の厳しさのなか日々練習に励む。
滞在中の姿勢と実力が認められ、2010年5月に北海道で開催される全米ヨガアライアンス認定200時間ティーチャーズトレーニングには、ダーマヨガNY本部から派遣される唯一の特待生として参加が決定。
今後はダーマヨガの指導と、広くアジアでの普及に人生を捧げることを固く誓い、現在も更なる研鑽の日々・・・
1976年生まれ、千葉県出身。
妻も同じくダーマヨガティーチャーの宗藤朋子






















