マントラ 声と魂を繋げるスイッチ!①

マントラ 声と魂を繋げるスイッチ! ①
マントラの響き。
あるスワミジのマントラを聴いた時に、マントラのイメージが変わりました。
それまで聞いたマントラと、何かが少し違っていて、五感に響く音でした。
祈りとともにある音。意味のある音。外へ内へ向う響き。
けっして大きな声ではなかったけれど、そのバイブレーションは数メートル先にいた私に届いて、
肌がプルッとしました。
眼を閉じれば、幾つもの丸い波紋が身体から発せられているようなイメージ、
少しづつ身体が開いて自由になったような感覚。
それでいて個々のエネルギーが、一つになっていく一体感。
ただ音を発するのではなくて、深い意識と繋がった音の世界でした。
古代の言葉が生きている場所に行ってみよう、学んでみようと思ったきっかけです。
マントラとは、「あなたが考える(MAN)道具(TRA)」、と「あなたの考えを(MAN)守るもの(TRA)」という
2つの意味があります。日々その意味を学ぶことで、口ずさむことで、私とは何か?世界とは何か?
とリアリティを見ることを助け、そのマントラによって守られるといわれています。
時に何を望んで生きているのか、答えを得られないままサムサーラを回り続けてしまう。目先の安心や、
つかの間の快楽だけを追い続ける生き方に簡単にはまってしまうのが、私達人間です。
その繰り返しにはまることなく、守ってくれるのがマントラ。ヴェーダやヴェーダンタ、
ヴァガバットギーターもマントラ。
チャンティングとは、そのマントラの意味を理解して、瞑想の中でメンタルに思うことや、
祈りとして口ずさむことを言います。
---と先生から教わりました。
大まかでも意味を捉えて、繰り返し使うことが大切なようです。
ではヨガのクラスなら、どんなマントラを使うかと言えば・・・まずは「おーむ/AUM」
宇宙の始まり、原始の音といわれる聖なる音。最も抽象的な音だけれど、一人で、あるいは皆で
そ~っと唱えれば海のさざ波のような響きが生まれてきます。
共有と共鳴の音。とてもクリエイティブな響き。
おーむ、オーム、AUM、あうん .....
続いてガネーシャ(彼の他の名もしかり:像の頭を持つふっくらとした神様)が最初に唱えられるのは、
障害を取り除くためと言わています。
つまり『障害を無くす=ガネーシャ』という象徴として使われており、怪我をしないように、
私達のエゴを遠ざけ、何かにとらわれすぎないように、ヨガができますようにと願います。
『よろしくお願いします』『ありがとうございました』と心を込めて言うような、初めの挨拶の一つ。
マントラは、私達の心を高い集中力と神聖さへ導いていくために、数えきれないくらい種類があります。
もちろんガネーシャさんだけでも、ガジャナナン、ガナパタイエ、と名を変えていくつもの
マントラがあり、初めのマントラも様々。
どのマントラのセンテンスも、最初は先程の「おーむ」から始まります。
母音「あ・う・ん」お腹の深い所から響かせて、音の振動を感じてみましょう。
自分の声に耳をすましながら、ゆっくりと声を出してみて。
浅い声から深い声へ。喉からお腹へ、さらに掘り下げて、深く繋げていく。
自分と空間を響かせながら誰かの心に届いていくこともあるし、振動によって、自身の深部に
直面することもあるかもしれない。
私自身は、声がお腹から出るようになり、落ち着いた暖かみのある声になったと言われました。
マントラを習慣にしていくと、声の出し方から集中力、呼吸が変ってくる人も多いかもしれません。
見逃してしまいそうな繊細な感覚を捉えて、自分の声と呼吸を自然に戻していく作業でもあるようにも思えます。
難しく捉えないで、どうぞ皆さん、試してみませんか?
-吹田美樹-

