ヨガ哲学を身体で体験してみよう!シリーズ Vol.6「アパリグラハ=貪らない」

ヨガ哲学を身体で体験してみよう!

ヨガの哲学を日々のライフスタイルに取り入れ、上手にカラダと付き合っていく。
そんな自分自身のカラダの捉え方についてしゅんすけ先生が丁寧に解説してくれるこの企画。
ヨガのカラダの使い方の「基礎」やその「極意」をヨガ哲学を通して気軽に学べます。
きっと、ステキな気づきがあなたにもあるはずです。


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ヨガ哲学を身体で体験してみよう!シリーズ Vol.6

 

日常生活の指針「ヤマ=?しない方がいいこと」5つのうちの5つめです。

 

○アパリグラハ=貪らない
肯定的に言うと=手放す=こだわらない=中庸に立つ=中立=全体・バランスを保つ

貪る(むさぼる)=貪欲と秘蔵
貪欲...あれもこれもほしい(強欲)
秘蔵...あれもこれももっていたい(度を超えた貯蓄)
贈与を受けない...これをあげたからあれをしてほしい(損得や義務)

心理的には「?シナキャイケナイ」を手放す
欲望と義務を手放す=純粋な想いと選択の自由を与える

?のポーズは?の角度までシナキャイケナイ
?は絶対こうだからこうシナキャイケナイ
?は最初にこう習ったから絶対コウシナキャイケナイ

思い込みや刷り込みなどで
心身は強張り
いつしかそのまま癖に...。

ではなくて

?がここちいいからここにしよう
(でも次は違うかもしれないからそのときはそうしよう)
?はそゆ傾向にあるかもしれないけれど、絶対ということはないかもしれない
いつだって小さくとも可能性はあるし?した方がいいくらいかなあ

なにか一つだけできることは実は不自由だ
選択できることが自由だと思います。
選んだことには責任がつきまとう
だからこそ「依存=なすりつけ合い」ではなく、自立につながり
その自立と自立とがつながり「共存へ=助け合い」へ。
自らの足で大地に立ってこそ、ゆさぶられない心身だと思います。
それが二人揃えば、確固たる心身になりえます。
それが家族とかなんだと思います。
結びつきは本当はすごくしなやかなんだと思います。

事にはいつも二つの側面がある
良いものも悪いものも両方ある
良いの中に悪いも含んでいるし
悪いの中に良いも含んでいる

たとえば...タバコは身体には悪いけれど
吸ってて中々止めようにも止められない人の
キモチはよくわかることは良いことかもしれない

美味しいもの食べることは心身に良いかもだけど
ついつい食べすぎてしまったりお金がかかったり
悪いこともあるかもしれない

つまり良いも悪いもいつも両方ある
つまり中立=中庸に立つ

欲望や義務にゆさぶられるのではなく
それらを手放し、中庸に立つこと

アパリグラハ=貪らないを実践していると
欲望や義務から自由になり
原因と結果の関係が明らかになる
と言われています。

いつも真ん中にいるから(いようとする方向だから)
なぜ自分がそれで苦しんでいるのか
なぜ今ゆさぶられているのか
それを客観視=中立できるようになるのかもしれません/

 

体的に言うと

美味しいからといっておんなじものばかり食べていてもバランスを崩しますし
体にいいからといっておんなじものばかり食べていてもバランスを崩しますし

動きもおんなじで
これに効くからとひたすらおなんじ動きばかりしていてもバランスを崩しますし
苦手だからとひたすらおんなじ動きばかり避けていてもバランスを崩します

つまり=得意なもの・同じものばかりやらない=全6方向全6姿勢のバランスを大事にする
ということです。

ランスは常に変化してきます。
新月と満月も、2週間ごとに形を変えていきます。
その影響を受けて、潮の満ち干きも変わります。
人間の身体においても、肩甲骨と骨盤が2週間周期で開いたり閉じたりしています。
24時間周期でも開いたり閉じたりしてますから
2週間に一回、一番閉じている日と、一番開いている日と、あるわけです。

もう少し長い期間でみてみると
四季(春夏秋冬)でも陰陽五行(春・夏・晩夏・秋・冬と五つの季節に分けます)でも
2ヶ月半から3ヶ月で季節は確実に移り変わっていきます。
夏はやわらかく、冬はカタイ。
おんなじ範囲やおんなじ角度はありえない。
冬に海水浴、夏にスキーはできないのと同じように。


ガの動きは全6方向と全6姿勢。
そのときのからだに合わせて
そのときの感情に合わせて
そのときの季節に合わせて

身体に「真ん中」を与えてあげて
バランスを整えてあげて
自然なリズムを取り戻してあげる
お手伝いができると、からだは喜ぶと思います。

身体の真ん中とは...

足の裏の真ん中
膝の真ん中
骨盤の真ん中
肩甲骨・胸
鎖骨・喉の真ん中
肘の真ん中
掌の真ん中
口・顎の真ん中
頭の真ん中

これらの骨の羅列を足裏の真ん中に揃えてあげると
呼吸が全身に行き渡り、ゆるんできます。
呼吸が自然なリズムを取り戻してきます。
そしてその呼吸によってさらにゆるんだ状態で重力を感じとり
地に足が着き、大地につながってきます。
中庸に立ち=中立になってきます。

りがちな罠は
「ここをやわらかくしたい!」とこだわるがゆえに
そこは逆に緊張してしまい余計硬くなるなんてもことも...。

「手放すのが大事!」とこだわるがゆえに、
手放さなきゃいけない!という硬い思考になってしまい
逆に硬くなってしまうことも...。

くの身体論では「頭の中のこだわり」は関節に「コリ」として存在している、と考えてます。
からだのコリが消えたとき、頭の中のこだわりも消えているように思えます。
頭の中のこだわりが消えたとき、からだのコリも消えているように思えます。

「こだわらないために、今はめちゃくちゃこだわってみる」というのはありのように思います。
方向が定まっていて、現状どこにいるのかが自分で把握できているので、罠にはかかりにくいから。
なんにせよ、ものごとにはバランスが大事だと思います。
様々な経験を経て、真ん中のバランスはとれるんだと思ってます。

とめ。
中庸に立ち、自然と手放すことができるように「全6方向・全6姿勢のポーズ」をすることで
「アパリグラハ=貪らない=手放す=こだわらない=中庸に立つ=中立」ということを
身体に刻み込んで、日常生活でも自然とできるようにしていきましょう。

 


上、これまでヤマを5つみてきましたが
すべてに当てはまるのが実は「信用」に関すること。
「信用を無くすからしないようがいいよ」と実は言っています。
人間関係をやわらかくするヨガの考え方は具体的にこんなところへでてきています。

「暴力をふるう・うそをうく・盗む・浮気をする・貪る」
どれも信用を無くしてしまいそうですし、そもそも信用されそうにありません。

逆に「人にやさしく・正直に・与える・一途でシンプル・バランスを大切にする」
なんて人は信用を深めそうですし、そもそも信用されまくりそうです。

人がどうこうではなく、自身がどうありたいか、その方向や力具合が大事なように思えます。

(文・しゅんすけ )

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