
アボカドで学んだアスティヤ(不盗) <生活の中で感じるヨガ哲学 >
ヨガの先生のお宅に、生徒さんたちと一緒に総勢13名で滞在し、
合宿のようにヨガトレーニングを受けた時のこと。
食事はバイキング形式で、それぞれがお皿に自分でよそっていきます。
13名が全員、同じ分量くらいよそえるように配慮をしないと
列の最後に並んだ人が(先生のことが多いです)食事にありつけなくなります。
メニューによってはもともと多めに作ってあるものもあれば、少なめのものもありますし、
人気のメニューの時は、みんなたくさん食べたいから、自然とよそう量も変わってきます。
ある日の夕飯、みんなの大好きなアボカドが並んでいました。
先生の家のお庭にはたくさんアボカドの木が植わっていて、
そこから収穫された、文字通りオーガニックのアボカドは
何の味付けも加えなくても、濃厚で豊かな味わい。大人気なのです。
生徒さんたちがみんな配ぜんし終わって、
先生や、わたし含めたアシスタントの先生方がよそおうとした時に残っていたのは、
少しのかけらだけ。
それを見て、「アスティヤね」と笑った先生。
「アスティヤ」とは、ヨガの八支則の中のヤマのひとつである「不盗(盗まない)」という教えです。
何かをひとりじめせず、必要以上に取ろうとせず、まわりの人のことも思って行動をすること。
大好きなアボカドを目の前にし、お腹のすいたみんなは、自分の欲しいだけをお皿にすくい取り
あとに待っている人のことをうっかりないがしろにしてしまっていた・・・
イコール「他の人のアボカドも盗んでしまった」。
つまりアスティヤの教えを思い出すことが必要なシーンでした。
ヨガ哲学というと少し敷居が高く感じてしまいますが、
日々の暮らしの中でも、ヨガ的な考え方にあてはめることができる物事がたくさんあるのだなーと、
改めて強く感じることができた、印象的な出来事です。
このほかにも、
電車やバスで自分は立っていることが可能であるなら、座ることを必要としている人に座ってもらう。
(席を譲る以前に、「席を盗まない」という行動)
ひととの約束や、約束した時間を守る。
(相手の「期待を盗まない(裏切らない)」「時間を盗まない」という行動)
などなど。
普段からすでに自分が持っているものに意識的に目を向けることで、
自分がすでにどれだけ豊かであるか、幸せであるかをより深く感じることができ、
「もっと もっと」という気持ちを制御することが可能になっていきます。
このアボカドのエピソードによって、自分の中で「アスティヤ」がすーっと腑に落ち、
いかにヨガが生活の、人生の一部であるかに、さらに思いをめぐらすことができたのでした。
「ヨガの八支則」については、以下のヨガジェネレーション過去記事もぜひご覧ください。
>>> ヨガ哲学を身体で体験してみよう!シリーズ Vol.1
>>> ヨガ哲学を身体で体験してみよう!シリーズ Vol.4「アステーヤ=盗まない」
>>> Eight Limbs/八支則を簡単に説明すると...
-ほっこ-























